眼瞼下垂PTOSIS

 

 

 

 

こんな症状ありませんか?Self check

  • まぶたが重く、目が開けにくい
  • まぶたを持ち上げると見やすい
  • 眉毛の位置が上がり、額のしわが目立つようになった
  • 二重の幅が広くなった
  • 上まぶたが窪んだ
  • 頭痛、肩こり・首こりがひどい
  • 目をよく擦る
  • 自然とあごを上げて見ている
  • 周囲から「眠たいの?」と言われる
  • ハードコンタクトレンズを長年使用している
  • 一つでも該当する方は、眼瞼下垂の可能性があります。

眼瞼下垂とは?About ptosis

上まぶたが垂れ下がり、瞳(黒目)に被っている状態を言います。

例えると、車のフロントガラスに布が被っている状態です。布で覆われて見えなくなっているだけなので、布を撤去すれば見えるようになります。

まぶたも同様です。

眼瞼下垂ではない見え方

正常な見え方

眼瞼下垂の見え方

眼瞼下垂の見え方

それでは上まぶたが瞳に被ると、どの程度影響するのか具体的に見ていきましょう。

評価はMRD1(黒目の中央と上まぶたの縁の距離)によって行います。

MRD1の説明図

①3.5mm以下 軽度の眼瞼下垂

軽度の眼瞼下垂
症状 まぶたが重く感じる
外見上の変化 二重の幅が広くなる

②2mm以下 中等度の眼瞼下垂

中等度の眼瞼下垂
症状 31%の上方視野欠損
眉毛を上げて目を開くようになり頭痛を伴う
外見上の変化 眉毛の位置が高くなり額のしわが目立つ

③1mm以下 重度の眼瞼下垂

重度の眼瞼下垂
症状 40%の上方視野欠損
あごを上げて物を見るようになり肩こり、首こりを伴う
外見上の変化 目の上が窪む

まぶたの構造Structure

まぶたの構造

まぶたは眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)の力が、挙筋腱膜(筋肉と本体をつないでいる組織)を介して瞼板(まぶた本体)に伝わることで引き上げられます。


眼瞼下垂の原因とは?Cause

先天性

生まれつき瞼を持ち上げる筋肉の力が弱いもの

後天性

①腱膜性眼瞼下垂

挙筋腱膜が緩み、眼瞼挙筋の力が瞼板にうまく伝わらないもの

眼瞼構造

原因

  • 加齢によるもの
  • ハードコンタクトレンズの長期装用
  • まぶたをよく擦る(花粉症など)
  • 内眼手術で使用する器具による刺激

②皮膚弛緩性眼瞼下垂

皮膚のたるみによるもの

老人性眼瞼下垂

③他の疾患(顔面神経麻痺、動眼神経麻痺、重症筋無力症、眼瞼痙攣など)によるもの


等が挙げられるが、原因の多くは①と②である。


眼瞼下垂になる年代別割合Percentage by age

40歳代 5.4%
50歳代 11.6%
60歳代 19.8%
70歳代 32.8%

眼瞼下垂の治療は?Treatment

眼瞼下垂の治療は手術となります。手術は健康保険適応となり、日帰り手術が可能です。
当日お車の運転も可能です。
お住まいによっては自宅までの送迎も可能です。

2021年の眼瞼下垂手術の件数:430眼

当院では、経験豊富な専門医が執刀を担当しており、眼瞼下垂を治すだけでなく、自然な仕上がりになるよう配慮しております。

術式について

切らない方法

タッキング法

まぶたの裏側の筋肉を糸で縫い合わせる
目がひとまわり大きくなる

まぶたの裏側から緩んだ筋肉を糸で短縮し、さらに二重まぶたを作ることでまぶたの開きを改善させます。
皮膚切除を行わないため、皮膚のたるみは残りますが、術後発生する腫れや内出血の早期回復が望めます。

手術時間 片眼約10分
手術費用 (1割負担)片眼 6,070円
(3割負担)片眼 18,210円
術後の腫れ・内出血 個人差はあるがおよそ1〜2週間
仕上がりまで 個人差はあるが1ヵ月

切る方法

挙筋前転法

上まぶたを切開する
約1週間で抜糸する

緩んだ挙筋腱膜を剥離し、まぶたが上がるように瞼板に再固定し、さらに二重まぶたを作ることでまぶたの開きを改善させます。
同時に皮膚のたるみも取ることができます。
挙筋機能に問題があり、皮膚のたるみも伴う方に適しています。

手術時間 片眼約35分
手術費用 (1割負担)片眼 7,200円
(3割負担)片眼 21,600円
術後の腫れ・内出血 個人差あるがおよそ2〜3週間
仕上がりまで 個人差はあるが3ヵ月

眉毛下切開

眉毛の下を切開する
眉毛の下に一本の線状の跡が残る

加齢によって生じた皮膚のたるみを取ることで、まぶたの開きを改善させます。
挙筋機能に問題はなく、皮膚のたるみが原因の方に適しています。

手術時間 片眼約30分
手術費用 (1割負担)片眼 6,070円
(3割負担)片眼 18,210円
術後の腫れ・内出血 個人差あるがおよそ2〜3週間
仕上がりまで 個人差はあるが3ヵ月

※いずれの方法も術後10日ほど経過を見て、抜糸します。
縫合したところに線状の傷跡が残りますが、時間とともに目立たなくなります。


眼瞼下垂手術までの流れFlow

  • step 1検査・診断

    外来受診し検査を受けていただき、診断します。
    診断後、専門医の診察日をご案内します。

  • step 2診察・相談

    専門医の診察を受けていただき、適応であれば、日程の相談を行います。
    手術のご予約をいただいた場合は既往歴の確認と感染症の有無を調べるため採血をします。

  • step 3術前のご説明

    手術の約一週間前にお電話にて詳細(来院時間、持参物等)をお知らせします。

  • step 4手術日


よくあるご質問Q & A

  • 痛みはありますか?

    麻酔の注射をする時に痛みがあります。


  • 手術のやり直しはできますか?

    眼瞼下垂が改善されていない場合は再手術が可能です。


  • 元に戻ることはありますか?

    切らない方法は糸が外れることで、元に戻る可能性があります。


  • コンタクトレンズはいつから使用できますか?

    ソフトコンタクトレンズは術後3日後から、ハードコンタクトレンズは術後7日後からとなります。


  • 術後の生活で制限はありますか?

    当日は入浴、洗顔・洗髪を控えていただきます。


  • 化粧はいつからできますか?

    患部以外は翌日から可能です。患部は切らない方法が術後3日後から、切る方法は抜糸の3日後からとなります。


  • まつ毛エクステはいつからできますか?

    術後2週間後から可能です。


  • サウナ、ヨガはいつから行けますか?

    術後1週間後から可能です。


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